雑学
インクとインキ
日本の著名なドイツ語学者関口存男は、著書「関口・新ドイツ語の基礎」(ISBN 4384016786)の中で、ドイツ語発音"ch"の読み方の説明において、平行した例として「インクよりもインキが正しい」と記している。『たとえば英語のinkを、近頃の人は、正しいつもりでインクと言いますが、私たちの頃にはインキと言ったものです。kは[ク]だ、[キ]なんて変だ、などというなかれ、それは笑うほうがおかしい。インと言ったら、言った口は[イ]の恰好をしている。その恰好のままでkと喉の奥を弾いてごらんなさい、どうしたって[キ]みたいな音が出るじゃありませんか。それを、inと言った後に、わざわざ口恰好をuのように変えて、それから[ク]だなんて言うのは、だいいち英語の発音を知らない大馬鹿野郎のすることです。だから、[インク]は誤り、[インキ]が正しいのです。』(P21より引用。初稿は1947年(昭和22年)刊の「標準初等ドイツ語講座」。)
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