配布形態
フリーペーパーは広告主にとって魅力的な読者層を形成するため、様々な配布形態を有している。戸別宅配を行う場合。日本では新聞の戸別宅配制度が他国に類をみないほど発達しているため、これに倣い、初期に発刊したフリーペーパーの多くも戸別宅配が行われた。配布効率の高いニュータウンの多くには、地域情報をコンテンツとしたフリーペーパーが存在する。新聞の折り込みとして配布される場合。求人情報や、新聞社がサービスとして発行する地域新聞の多くはこの方法で配布されている。特定のエリアにラックを設置する場合。近年顕著に増加しており、店頭や大学のキャンパス、街角に設置したラックを使って配布を行う。特に雑誌|マガジンタイプのフリーペーパーに多く見られ、店舗情報やカルチャー情報、求人情報をコンテンツとするものが多い。テレビ局やラジオ局が番組宣伝のためにフリーペーパーを作成したり(ラジオ局の場合は番組表|タイムテーブルを兼ねている局もある)、飲食店や鉄道事業者|鉄道会社が顧客サービスやPRメディアとして制作・配布している場合も見られる。特殊な形態として広告や宣伝の要素を外した別の発行物も存在する。それは大学や市の文化局、地域的な教養団体からの補助を得て発行するフリーペーパーがそれに該当する。台湾や香港での市民雑誌も同様の形態であり、公的私的を超えた寄付や補助金で成立しているといえる。その手法は台湾文芸中心における京谷康子、京都デザイナーズブロックの三上亜紀子と芸術史家の山下祐樹、作家の島本理生、文化庁からの補助を受けたピアニスト上原彩子の例があり、娯楽性を脱した特色が見られる。主とした配布場所は大学や専門書取扱店、古書店、三上と山下の場合は寺院、上原の場合はパリの東洋文化研究所等である。その配布形態のため、ウェブ展開が少ない。フリーペーパーとして再出発することになった早稲田文学もこの方法に近い出版・配布形態となるだろう。
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