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このページは「ライトノベル」についての情報をまとめてみました。皆様のお役に立てれば幸いです。
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■ ライトノベル:ライトノベル【近年の動向】

近年の動向


角川グループホールディングスと新規参入出版社


現在、ライトノベルの販売の上位を占める少年向けレーベルとしては、*電撃文庫(アスキー・メディアワークス)
  • 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)
  • 富士見ミステリー文庫(富士見書房)
  • ファミ通文庫(エンターブレイン)
  • 角川スニーカー文庫(角川書店)
  • スーパーダッシュ文庫(集英社)
  • MF文庫J(メディアファクトリー)
  • HJ文庫(ホビージャパン)
  • GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)
  • ガガガ文庫(小学館)
  • 一迅社文庫(一迅社)等が挙げられる。この中でも、角川グループホールディングス(旧・角川ホールディングス)傘下の出版社から発行されている電撃文庫、富士見ファンタジア文庫、角川スニーカー文庫はライトノベル御三家レーベルと呼ばれ、ライトノベル市場およびライトノベル関連のメディアミックス市場を寡占的に制する状況が長く続いている。1992年、経営上の対立から角川書店の当時の社長角川春樹の弟である角川歴彦らを中心としたメンバーが角川書店を退社してメディアワークス(現アスキー・メディアワークス)を設立。角川スニーカー文庫から水野良・深沢美潮・中村うさぎ等の人気作家を引き連れて電撃文庫を創刊。主婦の友社と提携し販売を行なっていたが、春樹は1993年8月29日コカイン密輸事件で逮捕される。これによって歴彦は角川書店側に請われて角川書店の社長も兼務することになり、メディアワークスも1999年に主婦の友社との提携を解消して角川ホールディングス傘下となる。富士見ファンタジア文庫を持つ富士見書房は、角川書店の子会社として設立された経緯から角川書店との関係が深く、元々は国文学主体の出版社であった角川書店が出版しない書籍を富士見書房の名前で発売するという形態をとり続けた。その後角川書店に合併されてからは角川書店富士見事業部となり、「書房」とは名乗っているものの角川書店の一部門であった。現在は再び角川グループホールディングス傘下の独立会社となっている。1999年頃、経営を悪化させた当時のアスキー (企業)|アスキー(旧社)は『週刊ファミ通』を始めとするゲーム雑誌や子会社のアスペクト (企業)|アスペクト(現在は独立)が手がけていたファミ通文庫などのエンターテイメント系事業を完全子会社であるエンターブレインに集約。その後、グループの持ち株会社であるメディアリーヴスはユニゾンキャピタル傘下を経て2005年に角川ホールディングスの傘下となり、旧社より社名と『月刊アスキー』他の出版事業を継承したアスキー(新社)は2008年にメディアワークスと合併。現在はアスキー・メディアワークスとなっている。このような複雑な経緯により、角川グループホールディングス系は、少年向けライトノベルレーベルだけでも、*角川スニーカー文庫
  • 富士見ファンタジア文庫
  • 富士見ミステリー文庫
  • 電撃文庫
  • ファミ通文庫の5つを傘下に収め、市場の7割から8割全国書店新聞・2007年3月21日付という圧倒的なシェアを誇り、現在もそれぞれのブランドを存続させる中で個々の特色と方向性を打ち出すと共に、2007年には上記5レーベルで読者投票により大賞を決める「ライトノベルアワード」を開催している。そのようなライトノベルの角川グループホールディングスの寡占状態の中に、一般全国新聞への記事の掲載などにより注目されたためか、2000年代中盤から竹書房や小学館などの再参入(竹書房は2007年を以て再度撤退)以外に、ホビージャパン、ソフトバンククリエイティブ、一迅社などが独自レーベルで新規参入している。その他にも、様々な自費出版系の出版社などもライトノベルのレーベルを出版している。しかし、一部の自費出版系の出版社が詐欺的ともいえる商法を扱っていることから批判を集めている。他にもライトノベルのレーベル創設を画策するも、人気作家の確保や採算性への疑問などから、結局は断念している出版社やマルチメディア系企業も少なくない。

    ライトノベル作家の一般文芸への越境


    昔から赤川次郎や夢枕獏、桐野夏生などライトノベルとのかかわりが深い作家は存在していたが、近年はライトノベルから一般文芸へと越境する傾向が強まってきている。中には『十二国記』や『氷菓』、『塩の街』、『おいしいコーヒーのいれ方』など、当初はライトノベルレーベルから刊行されたものを一般文芸として売り出しているものもある。最近ではライトノベルを読まない層にもライトノベルへの関心は広まっており、全国新聞や雑誌でもライトノベルの書評や特集が掲載されることもある。「半分の月がのぼる空」や「失踪HOLIDAY」などのように、最近ではライトノベルの実写ドラマ、映画化も目立つようになり、一般層とライトノベルとの距離は縮まっている。ライトノベルレーベルも一般層向けの戦略に力を入れ始めており、各レーベルはアニメ的イラストを入れないハードカバー作品(メディアワークス)や「イラストのないライトノベル」(メディアワークス、ソフトバンククリエイティブ、集英社)などの発売を行っている。角川スニーカー文庫や富士見ミステリー文庫は宮部みゆきの『ブレイブストーリー』のライトノベル化など、一般文芸で活躍する有名作家の引き抜きなどを行っている。単行本形式でのライトノベルの発表は現在かなりの頻度で行われている。単行本での発表は特に角川系列の会社や講談社、早川書房、東京創元社が精力的である。角川系列のアスキー・メディアワークス、角川書店は単行本発表の中心を担っており、桜庭一樹や橋本紡などのライトノベル作家を多数起用している。また、角川文庫にもライトノベルを明確に意識した作品やライトノベルの新装版(『ばいばい、アース』、古典部シリーズなど)が存在している。野心的な試みとして予告映像を用意した単行本レーベル『クロス・エンタテイメント』を新設。中高生層に人気が高い山田悠介などを起用し、ライトノベルを強烈に意識していることが伺える。2007年6月からは富士見書房がペーパーバックでのレーベルを開始した。ファミ通文庫を擁するエンターブレインは比較的、一般文芸戦略には積極的ではないが、芥川賞受賞作家である長嶋有の短編集『エロマンガ島の三人』やライトノベル的イラストを付けた海外児童文学などを文芸単行本で発売している。また、2008年2月にはファミ通文庫から出ていた桜庭一樹の『赤×ピンク』を角川文庫から新装版発売した。講談社発売のものでは、「講談社BOX」・「ミステリーランド」の二つの単行本レーベルがライトノベルとしての側面を持つ。「講談社BOX」には西尾維新や奈須きのこの作品が、「ミステリーランド」には上遠野浩平や小野不由美の作品が存在している。早川書房や東京創元社は野尻抱介や桜坂洋、米澤穂信らの作品を発売している。この2社は単行本のみならず文庫本での発表も数多い。一方、新潮社や角川書店など、ライトノベル専門ではない大手出版社でも越境作家の作品に力をいれているところもある。新潮社は「ヤングアダルト」作品と題し、人気漫画家のイラストを表紙にした作品の発売や、『図書館内乱』の表紙でのメディアワークスとのコラボレーション(新潮社から出版された同作者の『レインツリーの国』がメディアワークスから発売された『図書館内乱』の表紙に登場している)を行っており、ライトノベル読者からの関心を寄せつつある。
    角川書店は積極的にライトノベル作家の越境作品を発売している。また、一般文芸誌野性時代にも、桜庭一樹や有川浩などのライトノベル作家の作品を数多く載せている。児童文学や純文学への越境者や一般文芸からライトノベルへやってくる作家は一般文芸へ越境する作家に比べて非常に少ない。児童文学への越境は深沢美潮や阿智太郎、純文学への越境は舞城王太郎や佐藤友哉、一般文芸からの越境は黒史郎や清涼院流水が存在している。また、2008年1月にSFや純文学の領域で活躍している筒井康隆がライトノベルを書くことを発表し、話題になった。村山由佳、桜庭一樹の直木賞、乙一の本格ミステリ大賞、佐藤友哉の三島由紀夫賞などのように、ライトノベル出身でありながら、メジャーな賞を受賞する者も増え、今後は一般層もライトノベルを気軽に買う時代がやってくるのではないか、また、ライトノベル出身の作家たちが大衆小説|大衆文芸の市場をも広く支える時代が来るのではないかといわれている。

    ライトノベルの販売戦略


    現在のライトノベルはアニメ・ゲーム業界とはメディアミックスを通じて、事実上不可分と言えるほどに密接な関係を構築している。挿絵やコミカライズなどを多くは漫画家が担当しているため、漫画業界との関係は更に深い。
    そのため、ライトノベルにしてもメディアミックス展開を販売戦略の主軸に据えており、長期の人気シリーズになっている作品についてはそのほとんどがコミカライズ及びタイアップによりアニメ化やゲーム化をされている。この傾向は特に角川系ライトノベルレーベルの作品において顕著である。ゲーム化される作品も少なくない。例として90年代に大ヒットした富士見書房の『スレイヤーズ』などがある。人気アニメやゲームがノベライズ化され、ライトノベルのレーベルより出版される逆パターンのケースも多い。出版社の多くはメディアミックスを重視する販売戦略の一環として、大手チェーンのアニメショップや漫画専門店などを重視しており、これらへの重点的な配本や販売キャンペーンを行っている。ライトノベルの主な購買層が漫画・アニメ世代であり、この種の店舗の主たる利用者とほぼ一致するため、極めて大きな効果を上げている。アスキー・メディアワークスは、売上げの多い書店・チェーン店を重点的に配本する販売店として指定し(「電撃組」と呼ばれる)、ある作家の前作の売り上げ数を次作の初回配本数とする、というシステムを構築している。他の角川グループの出版社も特約店制度を導入し、優先的な配本を行なっている。角川グループ以外の出版社も実績配本を行なっている

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