概要
「鉛筆」は英語の「pencil」の翻訳|訳であるが、この語の由来はラテン語で「筆」又は「書くための小さい尻尾」という意味の言葉(penicillus ペニキッルス)か、元々の原料であった鉛(plumbum; プルンブム)のどちらかに由来すると考えられている
[研究社『羅和辞典』によるとラテン語penicillusは「小さな尾」「画筆」などの意味がある。] 。名前の最初に「pen-」とあるが、語源はペンと関係ないとされる。日本語で「鉛筆」という場合、機械式の鉛筆であるシャープペンシルは含まない。英語で「ペンシル」という場合、「黒鉛を芯とする筆記具の総称」として機械式の鉛筆であるシャープペンシルを含むことがあるので注意が必要である。日本では明治初期は「木筆」などと呼ばれたが、のちにプルンブム由来説をとって鉛筆と呼ばれるようになった。「lead pencil (鉛の筆)」から訳語が作られたという説もある。鉛筆は1本単位で売られているほか、1ダース単位でも販売されている。鉛筆で書いた線は消しゴムで消去する事ができ、鉛筆の末端に小さな消しゴムをつけた商品も存在する。しかし現在でこそ鉛筆と消しゴムはセットで用いられるが、消しゴムが発明されたのは鉛筆と比べかなり後世になってからであり、それまではパン屑を用いて消していた。現代でも美術では消しパンと呼ばれるパンを用いてデッサンの描線などを消すことがある。''食パン、消しゴムも参照''日本では、鉛筆の品質向上を目的に、1951年に日本工業規格(JIS)で「JIS Z 6605」という鉛筆の規格が定められた。鉛筆の規格化は諸外国に比べて早い。なお、1998年に、「鉛筆は伝統があり、技術的に成熟して安定した産業」という理由で、以後はJISマークを表示しないという業界内での決定があり、現在の主な鉛筆からはJISマークを表示していない。しかし、現在も多くの鉛筆はJIS規格に基づいて製造されている。2008年現在、有効な鉛筆に関するJIS規格は「JIS S 6006」である。鉛筆は書き味の軟かさや太さから、美術のデッサンや鉛筆画などにもよく用いられる。美術用には、各種の顔料を油成分で固めて芯とした鉛筆|色鉛筆も用いられる。これは、通常の鉛筆の線が黒色であるのに対し、様々な色の線を描くための鉛筆である。この色鉛筆の中でも特に赤鉛筆は、原稿の校正や試験答案などの採点にしばしば用いられる。また、光学カメラを用いる印刷の原稿を作る際には、青鉛筆が用いられる。赤鉛筆と青鉛筆を棒磁石のように合体させた「赤青鉛筆」と呼ばれる、一方が赤|赤色、もう一方が青色の鉛筆も販売されている。近年はシャープペンシルの普及によって筆記用としての需要は減少している。しかし、大学入試などでは、マークシートの読み取りミス防止のためにマークシートへの記入は鉛筆に限定される事が多い(マークシート読みとり機メーカーも、鉛筆で書くことを推奨している)。また、正しい筆記具の持ち方を指導するために、シャープペンシルを禁止している小学校もある。形状は六角柱状や円柱状のものが多いが、三角柱状、星型のものもある。鉛筆の芯は、電気伝導体である黒鉛を含んでいるため、電気を流すことができる。色鉛筆の芯は、黒鉛を含まないため、電気を流すことはできない。
鉛筆 / 概要 / 使用法 / 削り方 / 硬度表記 / 硬度による使い分け / 断面 / 製造法 / 歴史 / 日本の鉛筆の歴史 / 俗説 / 様々な種類の鉛筆 / 脚注 出典 / 参考文献 / 外部リンク
スポンサード リンク
ワックス分を多くした芯を、紙巻きの軸で巻いた鉛筆。「ダーマト」は「皮膚」の意味で、皮膚のほか、金属・ガラスなど、通常の鉛筆では書けない表面にも書ける。軸が紙なのは、芯の熱膨張率が高く、芯が縮んだときに軸が変形しないと抜け落ちてしまうためである。なお、ダーマトグラフは三菱鉛筆の登録商標である。 プラスチックで芯を保持した小さな鉛筆状のパーツが、円筒状のケー...