紙の作り方
紙は、植物繊維から次の手順で作る。# 植物繊維をとりだす
紙をすく
脱水・乾燥するこうした紙の作り方は、古代中国で発明されて以来、基本的には変わっていない。中国で明末の1637年に書かれた天工開物では、竹紙の作り方を次のように記述している。# 斬竹漂塘 - 竹を切り、ため池に漬ける
煮足火 - 十分に煮る
蕩料入簾 - 竹麻を簾(れん)ですく
覆簾壓紙 - 簾をひっくり返し、紙を積み重ねる
透火焙乾 - 火を通し、紙を焙り乾かす 植物繊維をとりだす
伝統的な製紙方法では、原料となる植物や木綿やアサのぼろを、アルカリ性の溶液で煮て、軟らかくする。こうしてとりだした植物繊維は、パルプに相当する。また、古紙を水につけてパルプを作ることもできる。例えば、牛乳パックからパルプを作ることができる。 叩解(こうかい)
植物から繊維をとりだして紙をすくときには、パルプをたたき、繊維が切断・水和・膨潤・絡み合うようにする作業が必要である。こうした作業を叩解という。パルプを叩解すると、繊維はまず内部フィブリル化し、次に外部フィブリル化する。
内部フィブリル化
: 繊維の組織がゆるみ、軟らかくなる。
外部フィブリル化
: 繊維の表面から、ごく短い繊維の束(フィブリル)が出てくる。 紙をすく
・モンセーリチェの中世祭にて水に溶かしたパルプを簀の子(すのこ)や網の上に広げることを「すく」という。「すく」は、手で行う場合は「漉く」、機械で行う場合には「抄く」と表記する。手漉きの場合、紙は1枚ずつすく。一方、機械抄きの場合は連続して紙をすくため、高速で紙を製造できる。
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かつて、コンピュータが普及すると情報の記録や伝達はコンピュータに置き換えられるため、紙の消費は減るであろうとする予想があった。こうした紙の消費量を減らすことをペーパーレス化といい、情報伝達の効率が高くなることや、文書を保存・管理するコストが小さくなることが期待されていた。しかし、コンピュータが高度に普及した現代においても、紙の使用量は減少することはなく、むし...