紙の分類と用途
和紙と洋紙
紙は、原料により和紙と洋紙に分類される。割合をみると、現在は木材を原料とパルプから機械を使って製造した洋紙が多くの割合を占めている。
和紙
和紙は、7世紀はじめまでに中国や朝鮮半島から伝来した紙が日本独自に発展したもので、ガンピ・コウゾ・カジノキなどが原料である。和紙は現在でも手漉きで作られているほか、1900年代からは機械抄き和紙も製造されている。
洋紙
現在の洋紙は、木材を主原料に機械を使って製造する。日本では1873年に、欧米の機械を導入した初の洋紙工場が設立された。なお、洋紙の主原料は、木綿のぼろや藁だったこともある。
紙と板紙
紙の中で、主に包装用に使われる厚い紙を板紙(ボール紙)という。
経済産業省による分類
経済産業省(旧通産省)では1948年以来、紙・板紙・パルプの品種分類を所管しており、「生産動態統計分類」で紙を分類している。2002年以降の分類は次の通り。
新聞巻取紙
新聞に使用される新聞紙のこと。「新聞用紙」とも呼ばれる。
印刷・情報用紙
印刷用紙は印刷されることを前提とした紙を、情報用紙は情報システム用の紙を指す。経済産業省の分類では、以下の5つに分類されている。
非塗工印刷用紙
: 表面を顔料などで塗工していない印刷用の紙。ただし、筆記性や表面強度を改善するため、デンプンなどの薬品が表面に塗布されることも多い。
: 化学パルプの使用割合により、上級印刷用紙(100%、上質紙)、中級印刷用紙(40%から100%、中質紙および上更紙)、下級印刷用紙(40%未満、更紙)に分類される。辞書本文などに使われるインディア紙などの薄葉紙も含まれる。
塗工印刷用紙
: 上級印刷用紙や中級印刷用紙を原紙とし、表面に塗料を塗布した印刷用紙。塗料の量などにより、アート紙・コート紙・軽量コート紙などに分類される。詳細は塗工紙を参照。
微塗工印刷用紙
: 1987年頃に登場した比較的新しい品種で、塗料の量が塗工印刷用紙よりも少ない。
特殊印刷用紙
: 色上質紙・はがき|官製はがきなどを指す。
情報用紙
: コピー用紙、インクジェット#インクジェットプリンター用紙|インクジェット用紙、ノーカーボン紙、感光紙、感熱紙などを指す。 包装用紙
印刷用紙より強度があり、包装紙や封筒に使用される紙である。未晒し包装紙は漂泊されておらず茶褐色。重袋用両更クラフト紙、両更クラフト紙などの種類がある。晒し包装紙は晒しクラフトパルプが原料で、ロール紙|純白ロール紙、晒しクラフト紙などの種類がある。 衛生用紙
ティッシュペーパー、トイレットペーパー、紙おむつなどの用途に使用される吸水性を持つ紙である。 雑種紙
工業用と家庭用に分類される。トレーシングペーパー、合成紙、絶縁紙、剥離紙、ライスペーパー(紙巻きタバコの巻紙)、書道用紙などが該当する。
紙 / 概要 / 紙の物性 / 紙の分類と用途 / 生産量 / 紙の原料 / 紙の作り方 / 洋紙の製造 / 紙の歴史 / 寸法・単位 / 紙に関係する法令・規格 / 紙とコンピュータ / 紙と環境問題 / 関連項目 / 参考文献 / 外部リンク
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かつて、コンピュータが普及すると情報の記録や伝達はコンピュータに置き換えられるため、紙の消費は減るであろうとする予想があった。こうした紙の消費量を減らすことをペーパーレス化といい、情報伝達の効率が高くなることや、文書を保存・管理するコストが小さくなることが期待されていた。しかし、コンピュータが高度に普及した現代においても、紙の使用量は減少することはなく、むし...