研究・団体
国内における児童文学の学問的研究は体系的に整備されているとは言い難いが、白百合女子大学・玉川大学・梅花学園|梅花女子大学・東京純心女子大学などは専門の学科・研究科を擁している。また一般の大学・短大も、何らかの形で児童文学関連の講座を設置しているところが多い。なお、教育系の学部・学科においては、幼児教育や児童学と関連づけられる場合がほとんどである。なお、児童文学など児童書関連の公開されている資料センターとして東京・上野公園内にある国際子ども図書館と大阪・万博記念公園内にある大阪府立国際児童文学館があるが、国際子ども図書館が、国立国会図書館の児童書関連を移管して2000年(全面開館は2002年)に開館されたものに対し、大阪国際児童文学館は、1984年に鳥越信氏の蔵書12万点のコレクションをもとにマンガ、紙芝居などを含めた児童文化の資料館・研究施設として開館された。両者は現状では資料点数の面では拮抗しているが、専門員による研究・レファレンス及び収集方針が定まっており、貴重本の収集や資料保存方法など充実度では先行して開館された大阪の方に利がある。例えば、国際子ども図書館の方では、旧来の図書館としての保存方法で、カバーや帯の廃棄や保存カバーやバーコードの装備で資料が変形されたり、雑誌が合本化されて閲覧しにくく資料性が欠損したりしている場合がある。それに対して大阪国際児童文学館は、1点ずつの個別保存で雑誌の合本化もなく付録も貴重な児童文化財として保存している。児童文学者の団体としては、戦後すぐの1946年に日本児童文学者協会(設立時の名称は児童文学者協会)が設立し、その後1955年に日本児童文芸家協会が成立した。それぞれ機関誌として「日本児童文学」、「児童文芸」を刊行している。この他に児童書のイラストレーターの団体として日本児童出版美術家連盟(童美連)があり、この三者に児童書専門出版社の団体・日本児童図書出版協会を含めた通称”四者懇”があり、著作権を含めた児童書をめぐるさまざまな問題について協調して行動している。
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子どもを対象とした文学ジャンルについては、童話という用語が使われていることが多い。しかし、昭和時代以降は、広義には児童文学が使われるようになっており、童話に関しては、年少者向けという狭義の意味合いで一般には流布している。出版社や出版業界では、こうしたものや絵本を「児童書」と呼んで扱っている。児童書の市場規模は大きくはないが、国や世代を超えて読みつがれる名作や...